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河口 龍夫

Selected Works

About 河口 龍夫

1940年兵庫県神戸市生まれ。1962年に多摩美術大学絵画科を卒業し、1965年には芸術家集団「グループ〈位〉」の結成に参加するなど、早くから絵画や集団での活動を通して独自の表現を展開しました。

河口は50年以上にわたり、あらゆる事象の根底にある「関係」を制作の主題としてきました。光と闇、自然の力、個人と社会、歴史と現在、そして生命など、目に見えるものと見えざるもの、事象と物質のあいだに生じる関係に着目し、金属、布、木、紙、土、種子、水といった多様な素材やメディアを通して、それらを作品として可視化してきました。

その制作では、目に見えるものだけでなく、時間や記憶、エネルギーなど、直接には捉えることのできない存在も重要な要素となっています。人間の思考や概念、あるいは物質そのものの存在、そのいずれかに偏るのではなく、河口は両者のあいだに生じる「関係」から世界を捉えようとしてきました。可視と不可視、物質と意識、自然と人間など、異なるもののあいだに立ち現れる関係をみつめながら、世界と私たちの存在のあり方を問い続けています。

1970年には、中原佑介がコミッショナーを務めた第10回東京ビエンナーレ「人間と物質」に参加し、代表作《陸と海》を発表しました。その後も国内外で広く作品を発表し、1986年にはパリのポンピドゥー・センターで開催された「前衛芸術の日本 1910–1970」、1989年には「大地の魔術師」に参加するなど、数多くの重要な国際展に出品しています。

また、長年にわたり教育にも携わり、筑波大学をはじめとする教育機関で後進の指導にあたりました。筑波大学名誉教授。